WSL Rip Curl Pro 観戦記2

Surfing

今日は、早朝からリップカールプロ最終日の観戦。

昨日の朝起きてライブを確認したら配信やってなかったので、『今日はオフか』と思ってサーフィン行って家帰ってきてインスタ開いたら本日のリプレイみたいのが出てて焦ったよね。笑

WSLのサイトから確認したら優勝候補だと思っていたJohnJohnはフィリーペに負けてるし、一番好きなJack Robinsonは最後に大逆転したみたいでライブで観たかったーと思いつつ準々決勝全ヒートリプレイで観ましたよ!

昨日の話をしたら長くなるので、今日の印象に残った試合を語ります。

まず、Ethan Ewing VS Felipe Toledo

この試合は、ビッグマニューバーを武器に持つEthan Ewingの本気マニューバーが出せれば、何でもできちゃうFelipeに勝てる可能性があるなって感じで観てました。

マニューバーの太さ、的確さ、安定、パワーのトータルバランス、それと波に高さと力があればあるほどEthan EwingのマニューバーがFelipeの持つマニューバーより強いと思っているからです。

ですが、ヒートは蓋を開けてみれば本当に波が全く入って来ない状況となりました。

1ヒート前の女子のヒートでは、高さのあるセットが入ってきてたので「え?日が変わったんじゃない?」ってくらい波が全く入って来ず小さくなりました笑

Felipeは本来のベルズビーチのピークではなく、その奥にある『リンコン?(アナウンスでそう聞こえた)』と呼ばれる奥のピークで終始待ち続けスコアを出しました。

対するEthanは、メインピークでセットを待ち続けたのですが、結局セットが1本も来ずにヒートが終わりました。

EthanのビッグマニューバーでFelipeを打ちのめすことができるのか?

壮絶な闘いを期待してたから波が来ないのは残念でした。

女子のヒートから観てた人は、波の変わり様に驚いたのではないでしょうか?

次のヒートは
Callum Robson VS Jack Robinson

開始後あまりにも波が来ないので、ここで一旦試合が止まります。

お昼に再開とのことで、タイマーまでかけてスタンバったのに日本とオーストラリアに時差があるの忘れて一番好きなJackの試合を前日に引き続きまたミスりました。。

気づいた時には残り5分。もう書けることもありません。。

とりあえず波は更に小さくなり、強く風で波にコブができて乗りにくそうな状況になってました。

結局、Callumと言う新人ルーキーがJackを倒してファイナル進出。

僕の中では、Callumはすごく地味で正直Callumよりも上手いQSサーファーは結構いると思っている。

今日まで勝ち上がってきただけでも予想外なのに、ファイナルに行っちゃった!

でも僕はこれまで言ってきてるけど、サーフィンの試合は上手さではなく強さ。だからワールドツアーのトップレベルに技術が追いついてなくてもツアーに入る選手って昔からいるんです。

Callumは僕の中ではそんな選手の1人。

決勝は
Felipe Toledo VS Callum Robson

他人事的に言わせてもらうと、Felipeにとってはイージーヒート。

そんな感じで観てしまう。

だけど勝負事をやっている人ならわかると思うけど、実際はイージーヒートなんて事は一切ない。

そんなマインドを持ってたら勝負の流れは強い気持ちを持つ相手の方に行く。

技術をそれほど持っていないのに勝ち上がってくるとなるとそれは強さと言える。

そして、サーフィンの試合における強さは何かと言うと、一つは良い波に乗るということ。
良い波を引き寄せると言ったほうが良いかな?

Callumの強さの一つはまずそこにある。
そして波を引き寄せれるということで考えると、マインドもしっかりしているということになる。

ちなみに日本のKanoaは技術を兼ね備えながらこの強さを持っているから安定した成績を出し続けトップにいると僕は思ってます。

話逸れましたが、ファイナルの話です。

Felipeは自分の技術に自身を持っているから、1番良い波を待って乗るみたいな意識は見えませんでした。

世界指折りのエアー技を多彩にできるし、ベストウェーブに乗るっていうよりも、リズムよく波に乗ってどんどん挑戦していこうって感じに見えました。

対するCallumは、技術では勝てないことを自分でも良くわかっていると思うし、しっかり良い波を狙ってた。


中盤Callumが乗って7.77ポイント出した波は、やっぱりそのヒートで1番良い波でした!そして自分の持ってる技をしっかりと出しました。

これ観た時に、『やっぱこれが強さだ!』と思ってしまった。

と言っても彼は最後の逆転チャンスの波はコケたんだけどさ。笑
でも乗りつないでてもそんな波が良くないように見えたから逆転は難しかったと思う。

結論、リズムよく波にのってアーリーウープとフルローテンションエアーを1本ずつ決めたFelipe の優勝でした!

この優勝によりFelipeがレイティング1位となり、次戦のWA(ウエスタンオーストラリア)でゴールドジャージ(レイティング1位の選手だけが唯一着れる黄色いゼッケン)を着ます。

海外メディアが、次戦は選手がボイコットするみたいな記事を書いてたと思ったので本当なのか気になるところです。

今日は夜中になっちゃたので、寝ます!

田中英義